バーベキューの歴史

バーベキューの歴史 バーベキューの起源は南米の先住民が木で骨組みを作ったり、穴を掘ったりしてそこに火種を入れて、肉などを蒸し焼きにしたものです。これを見たスペイン人がまねて世界に広まりました。料理を蒸し焼きにする木の骨組みをスペインではバルバコアと言い、このことばがバーベキューの起源で、日本にもバルバッコアという名前の肉料理専門店もあります。またアメリカの東海岸に移ってきた人々が西海岸に移動際に、バーベキューを伝えて行き、この移動した一帯をバーベキューベルトと呼ばれていて、このことからもアメリカの文化の歴史そのものともいえるものです。
最初は飼育が簡単な豚肉を調理することが多く、アメリカのライフスタイルの変遷とともに、現在の形に変わってきました。庭付きの家が一般的になり、車の普及で、家庭の庭やドライブで出かけた時のキャンプなどで楽しむようになり、現在の焼くだけでなく、スモークやロースト、肉にソースやスパイスを擦り付ける下ごしらえをするものなど、多彩な調理法が加わりました。

バーベキューが北米で持つ文化背景を読み解く

バーベキューが北米で持つ文化背景を読み解く 定義上バーベキューに該当する料理の手法は世界各地で見られ、日本における七輪焼き等も広義では該当しています。時代が下るに連れて海外料理として普及した地域も存在し、器具・道具に関してもかなり多くの方式が見られるようになっています。
幅広く普及したバーベキューですが、文化的な背景を色濃く見せている地域があり、それが北米地域です。広範な地域だけに東西といった地域の違いでも差異が大きく、更には家庭にも浸透した料理となっている為に、家庭毎に独特の風習があったりします。個性溢れる料理となって、北米では昇華したものになっている訳です。
文化的な拘りという意味では、英単語のスペルからも読み取る事が出来ます。バーベキューはBBQとの略語で記載される事もありますが、もともと英語の発祥地である英国でのスペルはbarbecueであり、Qに該当する部分がありません。米国ではbarbequeと記載され、こちらを元にBBQの記載が誕生しています。英国との違いをはっきり見せるほどに、強い拘りを見せているという訳です。